『弥生給与Next』最適移行ロードマップ

2027年3月 弥生給与デスクトップ版 サポート終了
業務継続のための「最適移行ロードマップ」
給与計算業務の「繁忙期(年末調整等)」を回避し、リスクを最小化するための推奨スケジュールと移行手順を提示します。
現状診断と対策を見る

移行スケジュールを把握しましょう

『弥生給与』『やよいの給与計算』のサポート終了は2027年3月です。スムーズな移行のために、まずは全体スケジュールをご確認ください。

期間 利用可能な製品・サービス 利用料金
2025年4月〜2026年3月 「弥生給与」「やよいの給与計算」
「弥生給与Next」(併用可)
あんしん保守サポートの料金
(終了次第「弥生給与Next」の料金)
2026年4月〜2027年3月 「弥生給与Next」の料金
2027年4月〜 「弥生給与Next」のみ利用が可能

「弥生給与Next」の利用には、契約同意手続きとデータ移行が必要です。

最適な移行時期(繁忙期と推奨期)

2027年までまだ時間があるように見えますが、給与計算業務の繁忙期を除外すると、「落ち着いて移行作業ができる期間」は限られています。

時期 判定 業務状況と移行リスク
2025年12月
〜2026年1月
非推奨 年末調整・法定調書作成(最繁忙期)
前年分の処理が完了するまで、システム変更は推奨されません。
2026年
2月〜3月
推奨 業務安定期(最初の移行機会)
年末調整が完了し、新年度(4月)開始までの空白期間。余裕を持ったデータ移行と検証が可能です。
2026年
4月〜7月
非推奨 年度更新・算定基礎・夏季賞与
昇給処理、社会保険手続き等が連続するため、移行作業はリスクが高まります。
2026年
8月〜10月
推奨 業務安定期(年末調整準備)
次回の年末調整をクラウド(Web回収)で行うための準備・周知に適した期間です。
2027年
1月〜3月
リスク高 サポート終了直前
駆け込み需要によるベンダーのリソース不足、トラブル時の猶予不足が懸念されます。

早期移行のメリット:並行稼働

「練習期間」の確保によるリスク低減

全体スケジュールにある通り、サポート終了までは新旧ソフトの「併用」が可能です。
早期にクラウド環境を構築することで、移行推奨期間(2月など)を利用して、新旧システムを同時に稼働させる「並行稼働(検算期間)」を確保できます。

課題別アプローチ

現状の運用フローを変えたくない
並行稼働アプローチ
2027年3月までは旧ソフトも利用可能です。まずはクラウド版を導入し、数ヶ月かけて徐々に操作に慣れていく方式を推奨します。
セキュリティ・データ管理への不安
BCP(事業継続計画)対策
ローカルPCでの管理は故障・盗難リスクを伴います。クラウド化により、データセンターでの多重バックアップ体制へ移行し、安全性を向上させます。
多忙により検討・作業時間が取れない
移行代行サービスの活用
弥生認定パートナーである当社が、データ移行から初期設定までを代行します。お客様は計算結果の確認のみにリソースを集中いただけます。